介護福祉科

介護福祉科

高卒以上対象 2年制

介護福祉科

学科の概要

障がいに対する長期ケアを担う
プロフェッショナルを養成

本校はケアワーカー教育において、全国でもっとも伝統ある学校の一つです。

子どもからお年寄りまで、また身体・知的・精神等すべての障害に対応できる介護者を養成する学科です。介護福祉科卒業と同時に「介護福祉士受験資格」と現場で役立つ8つの資格が得られます。

広島福祉 介護福祉科の特徴

point 1 ドイツ・スウェーデンのケアワーカー教育を参考に

日本の介護福祉士はドイツの老人介護士(アルテンフレーガー)のカリキュラムを手本としています。本校ではドイツやスウェーデンのケアワーカー教育を参考にしつつ、「こころとからだが動く」本校独自の介護福祉士の教育課程を構築しています。

point 2学校附属の総合福祉施設での生きた実習

本校から車で10分の位置に、特別養護老人ホームや障害者支援施設などからなる総合福祉施設「エバーグリーンホーム」があります。また平成30年、安佐南区春日野に最新鋭の設備を備えた特別養護老人ホーム「和」(やわらぎ)を開設し、「人を元気にする介護」を実践しています。介護や福祉は学校での学びも大切ですが、施設実習こそ生きた体験となり、実力を育む学びになります。学校附属なので実習時にお客さん扱いされず、真の力がつく生きた実習が可能です。

point 3国家試験対策に自信

介護福祉士国家資格を取得するためには、国家試験に合格する必要があります。本校では長年にわたり社会福祉士や精神保健福祉士の国家試験対策に関するノウハウを培っており、それらを活かし第33回介護福祉士国家試験では100%の合格率を達成しています。

学習内容

介護技術の習得にとどまらず、「こころとからだが動く」介護を学びます。

入浴介助や食事介助といった「介護」に関する知識や技術に加え、人間の尊厳や自立、社会福祉制度といった「人間と社会」、そして心身の機能や構造といった「こころとからだのしくみ」をバランスよく学びます。重症の要介護者が急増している近年、本学科では、心身の構造や認知症をはじめとする疾病を科学的根拠に基づいてしっかり理解することで、寝たきりにさせない「こころとからだが動く」介護を学びます。

生活支援技術

介護の技術は“科学”です。医学知識やボディメカニクスを活用して、障害をもつ人にもケアワーカー自身の身体にもやさしい介護技術を学びます。

発達と老化の理解

根拠に基づいた介護が必要とされています。障害のある人の生活を支援するうえで、加齢やさまざまな疾患がどのような生活障害を生みだすのかを学習します。

介護総合演習[事例研究発表会]

実習でどのような介護過程を展開したのかを論理的にまとめます。多くの学生や教員の見守るなかで発表し終えると、人間的に大きな成長を実感できます。

就職について

“伝統と就職の広島福祉”と言われてきました。多くの卒業生は介護や医療、福祉の現場でいまや主力となって活躍しており、就職においても力強い味方です。

資格について

卒業と同時に「介護福祉士受験資格」と現場で役立つ8つ
の資格が取得できます。

少子高齢化が進み、障害のある人の生活を支える介護福祉士に対する社会的なニーズは増しています。また、福祉の職場は近年急速に専門化しており、ケアワーカーとして介護福祉士資格は絶対条件といえるでしょう。本学科ではそのほか、レクリエーション・インストラクターやパソコン検定など現場で役立つ8つの資格取得が可能です。

卒業時取得資格

  • 介護福祉士受験資格
  • 専門士(教育・社会福祉)
  • キャンプインストラクター
  • レクリエーション・インストラクター

選択によって取得可能な資格

  • 福祉用具専門相談員
  • 救急法救急員
  • アロマセラピー1・2級
  • 福祉住環境コーディネーター
  • パソコン検定

介護福祉士とは

高齢者や障害者など介護を必要とする人に対し、日常生活におけるさまざまな支援・介護を行うとともに、介護に関する指導を行う国家資格です。法改正により、従来の介護業務に加え、医療職の指示のもと「たんの吸引等」を行えるようになりました。介護福祉士として期待される業務や役割は大幅に広がってきています。

カリキュラム

主な科目と授業内容

●介護過程Ⅲ

他の科目で学習した知識や技術を統合して、介護過程を展開し、適切な介護サービスの提供ができる能力を養う学習です。

●こころとからだのしくみ

介護技術の根拠となる、人体の解剖・生理学を体系的に学習します。また、ADLの介護に必要な解剖・生理学を学習し、心身の異常について、医学的に考える思考力を身につけます。

時間割表・実習日程

介護福祉科 1年次前期 時間割

授業
時間
1限目
9:30

11:00
人間の尊厳と自立 生活支援技術Ⅰ こころとからだのしくみⅡ レクリエーション理論
2限目
11:10

12:40
介護の基本Ⅰ 介護過程Ⅰ 生活支援技術Ⅱ 介護の基本Ⅱ 生活支援技術Ⅱ
3限目
13:30

15:00
発達と老化の理解 法学 人間関係とコミュニケーション こころとからだのしくみⅠ
4限目
15:10

16:40
情報処理演習

実習の日程

学年 実習名 日数(例)
1年次 介護実習Ⅰ 6日
介護実習Ⅱ 12日
2年次 介護実習Ⅲ 18日
介護実習Ⅳ 24日

履修科目

人間の尊厳と自立 / 人間関係とコミュニケーション / 社会の理解 / 法学 / 経済学 / 児童福祉論 / 情報処理演習 / 介護の基本Ⅰ・Ⅱ / コミュニケーション技術 / 生活支援技術Ⅰ〜Ⅲ / 介護過程Ⅰ〜Ⅲ / 介護総合演習Ⅰ・Ⅱ / 介護実習Ⅰ〜Ⅳ / 発達と老化の理解 / 認知症の理解 / 障害の理解 / こころとからだのしくみⅠ・Ⅱ / 医療的ケアⅠ・Ⅱ / レクリエーション理論 / レクリエーション実技 / 救急法 / キャンプ指導法 / 国家試験対策講座 / 就職指導 / 福祉用具専門相談員研修 / ナチュラルメイクセラピー / リフレックスケアセラピー / アロマセラピー / アニマルケアセラピー